猫と犬とピアノと、たまに本。

猫娘達と犬娘、そして音楽と本に囲まれて生活しています。

お師匠はやっぱり「師匠」。

週末、発表会後初のお師匠のレッスンがありました。

今回、本気で凹んでおり、ソルフェージュの先生に泣き言を言い、それでも足りず、本家本元、発表会の主催者であり私の楽曲の指導者であるお師匠にも泣きつきました。

ホント、みっともなく。

実力に見合わない、背伸びした選曲だったから、の結果だったのではないか、そもそもピアノが向いていないのではないか、と思う、と。

 

するとお師匠は、そうではない、と言いつつ

「期間が足りなかったのですよ」

と。

「練習時間ですか?」

と聞くと、

「違う、練習『期間』です。」

お師匠曰く、20歳を過ぎると、短期間で練習して何とか曲をモノにする、ということが困難になるそうです。若い時は、1日に何時間も練習して、無理矢理曲を身体になじませる荒ワザも可能だけれど、歳を重ねると、1日に何時間も練習しても、翌日にはリセットされることもままあって、ただ「時」だけが曲を身体になじませる数少ない手段、とのこと。勿論、技術向上の為に毎日の練習は欠かせないにしても、練習だけでは克服できないものもある、と言われました。

 

なので、人前で弾く曲は、期間をかけて弾き込んで、身体にしっかり馴染んだものを選曲した方がいい、と諭されました。

 

そして、

「物理的に練習に割ける可処分時間にも限界がありますよね。社会人である以上は。」

とも。

可処分時間の中で、どういった練習をするのか、ということに配慮して、あまり過分なタスクは課しては来なかった、とも言われました。本当は、伝えたい練習方法はあったのでしょうが、きっと消化しきれなくてバーストするか逃走するか…の懸念があって、全ては言わなかったようです。前科者なので(苦笑)。当時は、ここまでピアノにのめり込んでいなかったので、それほど厳しくもないタスクを課されても、物理的に忌避していましたからね…。

 

お師匠はありがたいことに、弟子の力量とニーズに合わせた指導をして下さる方です。お師匠の理想を押し付けて、「ここまで這い上がってこい!」みたいなスパルタな指導はしません。しかし、弟子の力量が上がり熱意を感じると、それに見合った深い指導をして下さいます。

なので、今回私の泣き言を聞いて、

「伝えていなかった練習方法を」

と、新しい練習の仕方を指導してくださりました。

…というか、ずっと言われてはいたのですが、嫌で避けていた…聞き流していた方法を、首根っこ捕まえられて、「やりなさい」と、突きつけられました(苦笑)

 

① 何より指遣い。

曲の流れを止めないための1番効率的なものは、「正しい指遣い」。稀に、自分の手の形に合わず、変えるところもありますが、大部分は、研究者等が監修して選択した指遣いなのだから、その指遣いにまずは慣れること。

 

② ペダル無しでも曲が繋がるように練習すること。

ペダルで誤魔化して弾くのではなく、ちゃんと曲のどこが繋がってどこを切らないとならないかを意識すること。

 

③ 慣れるまではゆっくり練習すること。

何となくツルツル弾くのではなく、楽譜を読み込みつつ、手に馴染ませていく。

お師匠曰く、慣れていけば徐々に速く弾けるようになるそうです。そこは、ソルフェージュの先生と意見が別れそうですが…ソルフェージュの先生も速く弾ける練習をした後、結局はゆっくり練習を推奨しているので、結果は同じになるのかな。

 

④リズム練習をする。

しっかりリズム練習をすると、リズムが乱れることが減る。

 

⑤ 片手練習をする。

お師匠の師匠は、「左手だけで暗譜して弾けるようになるまで練習すること」と、言っていたそうです😓

 

⑥ 暗譜は、本番の2ヶ月前までに完了させる。

お師匠は、楽譜をまるで写真を撮影したかのように、細部まで頭の中で思い浮かべられるそうです。そして、耳で覚えて、触覚でも覚えるそうです。その時、鍵盤に乗せた指遣いまで鮮明に思い浮かべるのだとか。頭の中でエア演奏を繰り返すと、完璧に曲を覚えるそうです。

「暗譜が飛んだりしないのですか?」と聞くと、

「しません」

と、自信を持って答えるのだから、びっくりです。

「私は心配症だから、本番までに出来る練習を尽くします。あの練習もこの練習も…。なので、本番は、自信を持って演奏することができます。」

と、仰っていました。

「出来る練習を尽くす」

と言い切るのだから、さすが!としか言いようがありません。

 

私の悪い癖で

「やりたい曲は、結果的に難曲が多いのだけれども、発表会等の一区切りがついたら、次の曲をやりたいのですよ」

長い期間をかけて、特定の曲だけをやるのが飽きてしまう。と更に愚痴ると、

お師匠は、

「やりたい曲を、複数曲、期間をかけて練習したら良い」

と、言ってくださいました。

そうすれば、曲は身体に馴染むし、飽きずに練習できるし、「今習っている曲しか弾けない症候群」から脱却できる?かも?知れません。

 

お師匠は、私の泣き言や甘え、わがままを、否定したり押さえ込むことはせず、でも、少しでも向上できるように導こうとして下さっています。

あとは、私がやるだけ。

難易度は上がりますが、やるべきことがはっきりすると、取り組みやすくなります。

 

お師匠!一生ついて行きます!と、つくづく実感した出来事でした。

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[六女ゆき 猫には桃は食べられません。食べる為には、永い期間が必要だと思います。それこそ転生して、人間に生まれ変わる位の…]