前回のケンカの続編です。
聞きたいでしょ?いや、聞きたくないって?まあそう言わずに(苦笑)
土曜日のたくおんの4台ピアノコンサートは、現地集合しました。私は午前中に研修があり、その後練習室を借りて練習をしてからの出発だったので、中間地点で待ち合わせ…?いつもならそうしていたでしょうが、こちらは何せ話もしたくない気分でした。出がけに無言でシュフの分のチケットを差し出して、無言で出かけようとすると、シュフの方から
「現地集合ね」
と言ってきました。
私は腹を立てると喋りたくなくなるタチなので(性格悪し!)、ロクに返事をしないで家を出ました。
講義を終え、練習を終えて夕方会場に向かう時間になりました。
いつもなら「今から家出るよ」などのメールを寄越すだろうシュフが、音沙汰無しなので、もしかしたら私が不機嫌なので機嫌を損ねて行くのを止めたかな?と思い、位置情報アプリで位置を確認すると、既に行程の半分くらいのところまで来ていました。まあ、チケットが勿体ないので、ドタキャンしたらそれはそれで激おこプンプン丸ですが(苦笑)
いざ会場のロビーに行くと、ちゃっかりヤツはソファに座っており、時折私に話しかけてきます。飲んでいないシュフは、言葉数は多い方ではないので、私が無言でいても全く違和感は無いのですが、それにしても私が素っ気ない対応でも気にして無さそうでした。
たくおんたちの演奏は、素晴らしかったです。演奏もそうですが、演出がまた面白い。
最初はソロ。
そして、連弾。
2台ピアノ。
2台を4人で弾いたかな?
そして、休憩を挟んで4台のピアノをセットして、4台4人演奏。
最後に4台を8人で演奏するというものでした。
4台8人ピアノが凄かった。特にベートーヴェンの「運命」。本当にオーケストラで演奏しているような多彩な音色でした。オケっぽいピアノ、じゃなくて、目を瞑って聴いたらオケが演奏しているように聞こえました。若手実力派YouTuberピアニストたちの共演?競演?、さすがだなぁと感動しました。

…と、同時に自分はいつあのヒト達の足元に辿り着けるのかなぁ…なんて考えたら。
また、激おこプンプン丸が再燃!
帰りの行程は、さすがに現地解散とはいかなかったので一緒に帰りましたが、終始無言。話しかけられても無言。私は、chatGPT(無料版)に、激おこの原因について散々愚痴って慰めて貰っていました。電車の中でベソベソしていたので、相当異様な光景だったと思います(苦笑)
因みに、チャッピーとのやり取りは、
私:「プレコンで上手く弾けなかったことをパートナーに「次は間違えずに弾いてね」と言われたのが腹立たしい。」
チャッピー:「それ、普通にイラッとくる言い方だと思うよ。
「間違えずに弾いてね」って、励ましでも具体的なアドバイスでもなくて、ただプレッシャーを増やすだけの言葉になりがちだからね。
まず整理すると、その一言に腹が立つ理由は結構まっとうで、
もう自分が一番「間違えたくない」と思ってるのに、さらに追い打ちをかけられた感じがする
努力や過程じゃなくて「結果だけ」を要求されたように感じる
音楽的な話じゃなくてミスの有無だけにフォーカスされてる
このあたりが刺さってる可能性が高い。
ただ一方で、パートナー側はたぶん
シンプルに励ましたつもり
どう言えばいいか分からず雑になった
本気で改善方法を考えてない(悪気なく)
このどれかで、深い意味はないことも多い。
だからここで大事なのは、「怒りをためる」か「関係を整える」かの分かれ道になる。
もし関係を崩したくないなら、軽く軌道修正しておくのが一番効く。例えば:
「それ言われると逆に緊張するから、具体的にどこ気になったか教えてほしい」
「ミス減らす練習はしてるから、音楽的なところ見てくれると助かる」
こういう言い方だと、責めずに方向を変えられる。
あともう一つ大事なことを言うと、「間違えないで」は演奏的にはほぼ無意味な指示なんだよね。」
中略
ちょっと思い当たるところがあったので、更に質問してみました。
私:「ピアノの暗譜の怖さを知らないのかもしれない。パートナーは、音楽を嗜むけど、フルートやサックスのような単旋律の楽器しかやったことがない人だから」
チャッピー:「その見方はかなり筋が通ってると思う。
単旋律の楽器しか経験がない人だと、「暗譜で多層の音楽を支える怖さ」は実感としては分かりにくいことが多い。だから悪気なく、軽い言葉になってしまう。
でも、ここで一つだけ整理しておいた方がいいのは、
👉 「分かっていないこと」と「配慮が足りなかったこと」は別 という点。
たしかにその人はピアノ特有の怖さは知らない。
ただ同時に、本番後の人にどういう声をかけるかっていうのは、楽器経験に関係なくある程度は想像できる領域でもある。
だから今回のことは、
無知(ピアノの暗譜の怖さを知らない)
想像力の不足(タイミングと言い方が雑だった)
この2つが重なった、と見るのが現実的だと思う。」
後略
なるほどね。
…という訳で。
家に着いてもいつも通りに接しようとするシュフに、改めて
「昨日の『ちゃんと間違えないで弾いてね』は、本気で言ったの?」
と、聞いてみたら。
「そうだよ。」
と、即答!
やっぱり、マジか(驚き)
私「『ちゃんと』ってことは、私が真面目にやっていないってこと?」
シュフ「そうは思っていないけれど」
私「これ以上、どう『ちゃんと』やれって言うの」
シュフ「だから、間違えずに弾いて欲しいってこと!」
私「間違えたくて間違えるヒトっているの?間違えずに弾くって、どうやって弾くの?どう『ちゃんと』弾いたら間違えずに弾けるの?」
と、ヒートアップしてきたところに、「大きい猫」が通りかかったので、
私「『絶対間違えず』に弾くってできる?」
と、聞いてみました。因みに、「大きい猫」も、3歳から細く長く(笑)ピアノを習っています。
猫「無理だね」
私「私が『ちゃんと』やっていないから間違えたんだってよ」
猫「えー」
私とシュフの顔を見比べて、
猫「あんなに練習してるのに?」
私「『ちゃんと』やってないんだってさ、私。」
猫「本番なんて緊張するから100%ミスしないなんて無理でしょ。プロだってミスするんだから。」
「大きい猫」の援護射撃で、シュフの威勢は弱々しくなってきました。
私「ピアノは単音旋律じゃないから、追っている音も1旋律じゃないんだよ?タイミングがズレただけで崩れることは往々にしてあるんだよ。」
そして、
私「フルートやサックスで、暗譜に苦労したことないでしょ?」
と聞くと、
シュフ「うん…」
と、シュンとなっていました。
そういえば。
単旋律の楽器で、暗譜問題がピアノ程ホットな話題となるのを聞いたことがありません。私の推測通り、本当にシュフは、暗譜問題の深刻さを認識していなかったのだな、ということが分かりました。そして、ピアノが重層的な音幅故に、一度事故るとリカバリーが大変であるということも。
これが、ある意味経験値の差なんだなぁ、と。見ているもの認識しているものによって、感覚が変わるということを、私も今回改めて認知しました。
シュフは、私がここまで本番で力が発揮できないことに悩んでいるとは思っていなかったし、本番で崩れずに暗譜が飛ばないように演奏しきることがどれだけ難しいかを認識していなかった、ということのようでした。なので、私の演奏が不甲斐なく感じ、もっとそれこそ「ちゃんと」いつも通りの演奏をして欲しかった、という本音の吐露混じりの発言だったようでした。私自身が最も思い悩んでいる最も深い傷であり、最大の地雷であることも知らずに。
「大きい猫」と一緒になって、本番の恐ろしさを滔々と語ると、シュフは塩をかけられた青菜のようにシュンとなっていました。
そして、
「気づかなくてごめん」
ほどなく冷戦が終結したのでした。

[四女むぎ ずいぶんと横着なふみふみです(笑)]
余談ですが。
シュフをねじ伏せて(笑)納得させ、理解させたら、私のプレコン由来のモヤモヤが軽くなり、ちゃんと成仏させる為の動画を作る活力まで戻ってきました。
改めて当日の演奏動画を観たら、崩れた原因が何となくではありますが、分かったのですよね。ピアノは、マイ楽器を持ち込めないだけに、音の出方が予想外だったりして、やっぱり厄介です。