実は、避けていました。
ピアノの話。
夏の発表会から約3ヵ月。
そして、先日1人で大騒ぎしていた発表会から、はや20日。
今年は、相当無理な曲と無理なスケジュールでした。
緊張症の私は、オトナになって、ピアノを再開したものの、(人前で弾くなんてもっての外!)と、10年位、師匠からの発表会出演指示を固辞し続けていたのですが。
コロナ禍の辺りで盛んになった、YouTuberピアニストたちが、ストリートピアノを颯爽と弾く姿に憧れてしまったのです。
そして、音楽とは1人で弾いて自己満足するモノではなく、ヒトに伝えるモノ。伝えないと意味が無い…と思っちゃったのです。仮に、私が超絶技巧の演奏が出来たとしても、人前で弾かなければ、全く弾けないのと一緒。ならば、下手でも人前で堂々と弾けた方が、よっぽど意味がある、と思ったのです。
なのでここ数年、自分に負荷をかけるべく、若いお弟子さんに混じって発表会に出させて貰っていたのですが…
ここ数年は、緊張しつつも自分の力量相応の曲を選曲し、実力相応の満足できる出来だったので、勘違いしてしまった…のですよね。それこそ超絶技巧の曲でも、1年も練習すれば、人前で弾けるようになる、と。
…が、その目算が誤りでした。
そこまでの実力に達していない上に、平日は仕事に追われて練習もままならない。そんな状況で、難易度の高いラフマニノフの曲中でも更に難しい曲が弾けるようになる訳がない。
結果は散々でした。
大好きな曲なのに、今譜面を見るのは辛いです。
そして。
その痛手を抱えたまま、次の発表会に向けて、譜読みが終わった程度の曲を持ってきてしまったのが敗因です。ショパンのエチュード。流石に2ヵ月は、練習時間が潤沢にある音大生ですら易々…とはいかない期間…だそうですね。
…結果は闘う前から決まっていたようなものでした。
分かってはいますが、辛い。
自業自得ですが、自信が無くなってしまいました。
ちょっとピアノ恐怖症になっています。
好きなのですが、深くは触れたくない。
自分は一生上達しないかもしれない。人前で弾くなんて、夢のまた夢。
そんな妄想に駆られてしまいます。練習すれば、上手くなることは、頭では分かってはいるのですが。
「自分には音楽の才能なんて無いから」
…と逃げられたら、どんなに楽か。
才能の無い人は居ない。
という自分の持論と、真逆の思考に陥りそうになるのを、必死に堪えている現況。
失敗の痛みは、新たな挑戦と成功で上書きするしか払拭する手立ては無い、と思います。
痛いけれど、少しづつ。
練習あるのみ、です。
[五女そら 「無理して背伸びし過ぎないようにね。」…はい。]
娘達の動画です。↓↓
我が家のシュフが頑張って作っています。温かい気持ちで応援していただけると幸いです🎵