今の勤務地で仲良くなったヒトと話をしているうちに、そのヒトが学生時代に結構な難易度までピアノを弾いていたことが判明。何でも、お母様がピアノの先生で、辞めたくても辞めさせて貰えなかったとか。我々の世代では「あるある」なエピソードです(笑)
もう、辞めてン10年経ったから弾けない、とは謙遜していましたが。まあ、私も辞めてン10年経って再開した時には、悲しくなる位弾けなかったから判ります。が、やはりある程度まで弾いた経験があると、なかなか「全部ゼロ」にし難いものがあるでしょう…時折お遊び程度には弾いている模様。一人暮らしの部屋に電子ピアノを持ち込んでいるそうなので、心の慰み程度はやっていると推測します。
そのヒト、Nさんに、先日の発表会の話をしたところ。発表会の緊張について、いたく共感してくれた上で。
「発表会は、簡単な曲をイトも小難しそうに弾くのがミソですよ。」
そして、
「過去にやったことのある曲がいいですよ。」
と。
「でもね〜、新しい曲がやりたいんだよね〜。そして、やりたい曲は、難しい曲なんだよね〜」
とボヤくと。
Nさん、にっこり笑い、
「難しい曲は、普段のレッスンで。
発表会は、弾き慣れた曲を弾き込んで。
それが発表会で失敗しないコツです🎵」
と、宣ったのです。
確かに!
どんな曲でも、実力相応にしか弾けない。
なら、弾き込んだ曲を一曲でも多く持っていた方が、後々自分の財産になる。弾き込めば実力もつくし。
今までは、自分の実力より上の曲を、アップアップしながら弾いて、「今回は上手く行った」と偶然を喜んでいたような気がします。その後の弾き込みは一切なく、忘れ去り。
そして今年は「ダメだった」…
でもなぁ。
やっぱり、発表会は、新しい曲を新しい気持ちでやりたいんだよなぁ。
Nさんの言葉は、まったくもって至言。
プロだって同じ曲を何度も何度も何度も何度も弾いてその曲を体得している、というのも理解しています、頭では。
でもなぁ。
イマイチ割り切れない自分が居ました…
[長女ゆめ と 三女ちょこ あの、敏捷なちょこですら、高いところから落ちるんです(苦笑)。私なんて…]