猫と犬とピアノと、たまに本。

猫娘達と犬娘、そして音楽と本に囲まれて生活しています。

新しい水を飲む。

 

お察しのこととは思いますが、リアルな水の話ではありません。

 

11月から新しいソルフェージュの先生につきました。

とある楽器店で習っていた最初のソルフェージュの先生が産休育休に入ってしまい、新卒の可愛らしい先生に1年ほど教えていただいていたのです。

が、ご本人は、グレードを受検した経験が無く、「グレードってどんな問題が出題されるんですか?」と私に聞いてきたのが初回のレッスンでした。

(このヒト、ホントに大丈夫なのかなぁ)と、一抹の、どころか相当な不安感を持ちつつレッスンが始まったのですが…。

最初の先生がすっ飛ばした基礎中の基礎、一般的な生徒さんなら当然知っていて然るべき事柄だけれども私が知らないところからレッスンしてくれたので、その点は良かった。のです。が。

予算の都合上、1時間のレッスンを月2回のみ受講していたのです。こちらは何ならスパルタ式でもいいので 、サクサクとレベルUPしたかったのですが…。

毎回のレッスン最初の掴みの世間話。それは良い。コミュニケーションは大事ですから。

が。

酷い時にはコミュニケーションで30分以上取られてしまっていました。雰囲気を壊さないようにやんわり話を収束させようとはしました。何度も。でも、そこから、また話を広げるのです。(いや、私はあなたの友達じゃないから!)と、何度心の中で叫んだことか(苦笑)

先生を変えてもらおうにも、ソルフェージュを教えられる先生は中々居らず、しかも(今月で辞めてやる!)と意気込んで受けたレッスンに限って珠玉の技術を伝授されて、固かったはずの決意がグズグズになってしまい…。

つまりは、なし崩し的に1年レッスンを継続してしまったのです。

そんな時に、楽器店が入っていた商業施設が閉鎖。新しいところに移転するまでの約半年間は、カラオケBOXに仮移転してレッスンを続ける、という話になりました。その時在籍している生徒さんは、新店舗に移転するまで休会してもいいし、仮移転先のカラオケBOXでレッスンを継続しても良い、という話をいただいたのですが…。とりあえず近々1回グレードを受検してみたいと思っていた私は、グレードが終わるまではカラオケBOXでレッスンを受けようと考えて、仮移転したカラオケBOXに通うことにしたのです。店長さんが、一度通った後に辞めて、新店舗になった時に再開しても良い、と言ってくれていたので。それに、新店舗では、最初の先生も育休から復帰しているかも知れませんし。

という訳で、カラオケBOXでのレッスンに通い始めました。

が、初回のレッスンで早速後悔しました。

仮店舗だから仕方がないのかも知れませんが、レッスンまでの待機場所が無い。トイレ前の小さな長椅子に、他のレッスンの先生(生徒じゃないですよ)と同じ場所で待つという、お互い気まずい雰囲気の空間。しかも、古いカラオケBOX独特のヤニ臭さとホコリやらカビやらが混ざっていそうな嫌な空気。

そして、極め付きは、カラオケBOXなのに、隣の音がダダ漏れ!レッスン中に、自分の出す音より隣の部屋の「津軽海峡冬景色」がガンガン聞こえてくるんですから。ただでさえ覚束ないソルフェージュなのに、集中できっこない。

これは、無理!

と悟った私は、…それでも先生に直接言う勇気が待てず、連絡先に指定されている、店長さんに繋がる電話に電話して、やっと「休会」したのでした。一応、新店舗には復帰したい旨は伝えたのですが。できれば最初の先生で、と申し添えて。休会したつもりでした。

 

あれから約半年経って、新店舗がオープンしたのですが、何の連絡もありませんでした。

なので、直接店舗に行ってみると。

店長さんが音楽教室の窓口に座っていました。

連絡を待っていたのですけれど、連絡がなかったから、と言うと。

「店舗が閉鎖した時に休会したヒトにはお手紙を出しました。」

と。

私にはなかったよ。

と言うと、しれっと。

「あ、その後に辞められた方には…」

と。

すみません、も、どうされます?も一切無く。そして、「今ソルフェージュはやっていない」と。それだけ。

最初の先生もまだ復帰していないし、2人目の先生もソルフェージュはやっていないとのこと。

そのことも含めて、連絡くれるのが大人のビジネスというか礼儀なんじゃないなかなぁ。と思いつつ。(遠いけれど、他の店舗ではできるヒトは居るし、オンラインもやっているのに。そういった説明や案内は一切無し。)店長の中では、私は「休会していて、で、改めて再開して欲しい生徒(お客)」ではなかったようです。

これ以上話してもお互い不愉快なだけで実りが無いので、そのまま引き下がりました。

 

それからが大変でした。

地元付近でソルフェージュを教えてくれそうな先生を探し回りました。その楽器店に負けないくらい有名な楽器店が、同程度の距離にあったので、問い合わせてみました。が、「保育士の受験対応まではやっているんですけれどねぇ」と。

じゃあ、グレードを主催している本家YAMAHA音楽教室では?

と一縷の希望をかけて、地元の教室に問い合わせみましたが、「ウチでは…」と。天下のYAMAHAさんが、自分の教室で、対策をやっていないのですってよ?(関東では、目黒…YAMAHA音楽振興会本部では開催している、という情報はあるのですが、私のようなど素人レベルでいきなり受講したら、「帰れ!」と言われそうなくらい…敷居がべらぼうに高い…と思われる場所、しかも通うにしては、我が家からは遠い…)

希望は断たれた…かと思われました。

が、数日後。

地元のYAMAHA教室の方から、「ウチの教室にはいらっしゃらないのですが」とある繁華街の教室にはいらっしゃるようなので、問い合わせてみて欲しい、という連絡がありました。その教室は、我が家からは近くはないものの、通勤経路圏内。

一縷の希望。有難い。

…と言うわけで、早速問い合わせてみると、「できる先生が1人いらっしゃいますよ」とのこと。早速体験レッスンを申し込み、受講しました。そして、即日申し込み。(正直言って、YAMAHAの受講システムには物申したいことは少なからずあるのですが、背に腹はかえられぬ、と思い、決断しました。)

先生は、「グレード対策には、この本とこの本と…を使ってやると良いですよ。」と、私のレベルを聞いて、数冊のテキストを呈示してくださり、早速レッスンを開始。

しかし…遅々として進まない!

先生は、「知識の確認で」と最初に指定したけれどもサクサク進んで次のテキストに…と思っていたようですが、想像以上に私の基礎力の無さに呆れていました。何せ、カデンツすら覚束ない…と、言うのは聞こえが良い言い方かも知れません。正直言って覚えていないのです。一応、それぞれの調の和音は理解しています。が、転回形は考えないと出てきません。転回形を組み合わせてカデンツを作れ、と言われると…。

基本の音が楽譜に呈示されていても間違えるさまに、先生は嘆息。挙げ句の果てには、「ちゃんと練習してきました?」とまで言われてしまいました。そして、「いつ(グレードを)受けるんでしたっけ?」と聞かれたので、「年明けに…」と答えると、先生は言葉を、失いました。しばらくの間の後、「まあ、実技の部分合格もありますしね」と。諦念からの吐露に聞こえました。あれ?

一応、件の楽器店で2年、最初の先生と、次の先生、それぞれ1年づつ習っていた…のですが…。

最初の先生はゼロから、次の先生は知識の土台がスカスカの、ところからはじめたので、それが無ければもっと惨憺たる有様だったかも知れませんが…。

ひょっとして、受検する時期を見誤ったかも…というのは言い訳ですが、あながち言い訳と断じきれないような気もします。

でも、まだ試験まであと2ヶ月程度あります。諦めるのはまだ早い。それに、試験前の足掻きは、決して無駄な経験とはなりませんから。

 

それにしても、「新しい水を飲む」というのは、色々な知識や情報を得られるものですね。新しいソルフェージュの先生からは、新しい情報を沢山頂きました。まだたった3回しかレッスンを受けていませんが…。

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この本がサクサク進まないほど力が無いのです。もっとこの本を早く知っていたら、もう少し力がついていたかもなぁとは思います。多分きっとおそらく(苦笑)

 

新しい水を飲むということは、自分の中の新陳代謝を促進する意味でも大切なことだとつくづく実感しました。時には消化不良でお腹を壊すこともあるでしょうけれど(苦笑)(ちょうど今お腹を壊している時期かも知れません。笑えませんが)

因みに。

新しい先生曰く、ヤマハ演奏グレードで求められている出題科目は、「ソルフェージュではありませんよ」だ、そうです。ま、ベースは楽典には違いないのですが…😅

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[三女ちょこ 朝、角に匂い付けをしながら挨拶してくれました]


www.youtube.com

↑シュフ作成動画です。

やはり、日頃からちょこちょこヤンチャをしまくる双子は、動画に収まる率が高くなりますね〜。