コロナ半軟禁生活も残すところあと1日、のワタクシです。
(出勤停止なのに、年次休暇を消費させられていることに多少の不服はあるものの、予想外の長期休暇を貰った、と前向きに捉えることにしました。)
最近、ピアノの練習時間と練習方法について、愚痴る記事をしばしば投稿しています。
今回は、時間の件ではなく、練習方法について、ふと疑問に思ったことがあったので、記事にしてみました。
以前にも書いたかも知れませんが、実は私は資格試験の勉強は、それ程苦手ではありません。好きではありませんが。
難易度の高くない資格であれば、いきなり過去問を何回か繰り返します。ちょっと難し目の試験であれば、過去問もやりますが、薄目の、試験範囲を網羅している参考書を基本書として使い、最初から最後まで何回も目を通しつつ、新たな知識を書き加えていく方式にしていました。
要するに、試験の範囲を把握して、どれだけ勉強すれば良いのか、目測を立てるのです。所謂「塗り絵方式」です。枠をなぞって、その内側に色をつけていく方式です。
この方法で、今まで受験した、大抵の資格試験には合格出来ていました。
しかし、ピアノは…?
子どもの頃は、新しい曲を貰うと、速攻で、辿々しくても最後まで譜読みを終えていました。それから弾き込んでいく、というスタイルをとっていました。
大人になって、ピアノを再開した時。
お師匠は、一曲全部を譜読みせよ、とは言いません。いつも曲を小間切れにして、「来週はここまでやってきて下さい」と、言います。その都度、小さいながらも違和感を感じていました。でも、違を唱えられるか、と言われると、その指定されたところも完璧にこなせられる訳ではないので、唱えることは出来ませんでした。
YouTubeの諸先生方も、譜読みの段階ですら、通して練習するよりも、細切れ練習をする方が近道だ、と仰る。部分部分を完璧に仕上げてから次に進む。所謂「切り絵方式」と言えば宜しいでしょうか。作業中、その部分は何色なのかは見てとれるけれど、最後まで作り込まないと何の絵だかは分からない。そんなイメージでしょうか。
未熟な私は、先人達がヨシと言う方法に従って、練習しています。が。
細切れの練習「切り絵方式」は、練習する範囲が短くて1回1回の練習は楽だけれど、つまらない。そして、終わりの見えない闘い、のように思えてなりません。いつまで経っても曲の最後にまで辿り着けない、中途半端な気持ちになり、欲求不満になります。当然、練習は義務になり、苦痛なものになります。
今回、コロナの半軟禁生活の中で、半分は療養と今まで蓄積してきた疲労回復に費やすことができました。そして、昨日あたりから、家の中では無理ない程度には日常生活を送り出しました。ピアノ練習も再開しました。ガツガツは、流石にやりませんでしたが、それでも通常の平日よりは沢山。療養期間中は、本来ならば「無い筈」の休暇なので、余剰の時間として捉え、やりたい放題好き勝手に気の向くままの練習をしました。過去の曲を手慰みに弾いたり、指の練習をしたり。今年の夏の発表会に弾く予定の曲の譜読みをしたり。その譜読みを、曲の終わりまでやりました。…意外とあっさり出来てしまいました。そして、辿々しくても、最後まで曲を弾き終えると、ある種の達成感がありました。何回か繰り返すと、少しこなれてきて、弾きやすくなってきました。何回やっても、取り敢えず1曲弾き終えた、という満足感をその都度感じられて安心しました。
…というのを感じた時。
私には、細切れ練習は合わないのかも知れない、ということを悟りました。
まず、自分のクリアすべき課題の大枠を把握して、それから隙間を埋めていく「塗り絵方式」。これが、私に合っているやり方なのだと思いました。
通しの練習の中で、気になる箇所、間違えやすい箇所を抜き出して練習する。レッスンで指摘されたところも、当然練習しますが。そもそも、練習量、弾く回数がただでさえ足りないのだから、小難しく考える暇があったら、身体と指が覚えるまで、闇雲に弾かないと、ですね。
そして何より、私は「楽しむため」に音楽をやっている、という大前提があることを、忘れていました。上手くなりたいと、切に思いますが、音楽の練習が苦しくなるなら本末転倒、です。
「コスパ」とか「タイパ」とかを重視するのであれば、諸先生方の「切り絵方式」を選ぶのが本道なのかも知れません。
いや、でも。
資格試験の勉強は、「塗り絵方式」を使うヒトが多い気がします。
分かっても分からなくても取り敢えず最初から最後までざっと網羅する。これを繰り返すことにより、「初めまして」の専門用語も、何回もすれ違って「顔見知り」になり、試験直前には、「友達」は言い過ぎにしても、「知り合い」程度にまではなりますから。気難しい付き合い辛い用語は、色々な参考書を調べたり、何回も覚え直したりしますから。
音楽だって、同じやり方が通じるのではないかと思うのです。何回も通して練習することによって、「初めまして」から「知り合い」になれると思うのです。そして、できれば「友達」「親友」にまでなりたいです。相当な回数の練習が必要でしょうけれどね。
鍛錬が必要な勉強と音楽。
結果を出す為の方法が、真逆である訳は無い、と信じて。
これからは、自分の楽しい方法でやってみようと思います。思うような結果が出なかった時に、また模索すれば良いのですし、ね。

[六女ゆき 虎視眈々と狙うその瞳。一途な心意気。見習っていきたいです]
蛇足ですが。
勉強においては、「切り絵方式」は、学校での成績優秀者に多い気がします。でも、成績優秀者が、資格取得に強いか?と言われると、そうでもないのですよね〜。