20歳前後の頃のことです。
アルバイト先で、昼食に弁当を注文しました。
日替わり弁当だったと思います。
エビチリが入っており、気分が上がり気味になっていたところ、エビチリの下に白く細長い発泡スチロール様のヒモのようなものが入っていました。緩衝材のようなヤツです。入っていた、というような量ではなく、敷き詰められていました。
異物混入…?
にしては、量がやたらと多い。
もしかして、飾り?バランのような?でも、こんなにいっぱい?食品サンプルじゃあるまいし。
頭の中に?が山ほど浮かび、考え込んでいると、隣席で同じ弁当を注文したヒトが、その白い発泡スチロール様のモノを口に入れていました。
え…食べられ…るんだ…
驚きとともに、どんな味がするのか興味が湧いて、白い、エビチリのタレが付いていないところを口にしました。
サクッとして、塩気の薄いスナック菓子のような、好きな食感でした。タレが付いているところを食べると、程よくシナっとしており、これまた美味しい。でも、原料が何か、想像もつきません。今まで口にしたことのないものです。
恐る恐る隣席のヒトに訊ねると、
「あぁ。春雨を揚げたヤツだよ。」
と、あっさり教えて貰えました。
春雨!
思いもよらぬ回答に、驚くとともに、その調理法にも興味が湧き、更に質問を重ねました。私の知っている春雨は、細長い針金状のものを茹でて柔らかい麺状にし、サラダにする位しか無かったもので。皆目検討がつかなかったのです。茹でた春雨を揚げたら、油はねが凄そうだ、位しか思いつきませんでした。
隣席のヒト曰く、
「硬い(茹でていない)春雨を、そのまま揚げるとできるよ。」
とのことでした。
硬い春雨を?
あの、曲げてもパキッといかない、いかにも頑丈というかしなやかで透明な春雨が、白くてサクッとなるの?ホントに?
俄かに信じられません。
私は、試してみたくてウズウズしました。…が、実家住まいだった当時、母には子どもが知的好奇心を満たすための実験をすることに全く理解が無く、まして揚げ物をするなんて「台所が汚れる」という一言で、一蹴されてしまいました。
その為、その時は残念ながら聞いただけの知識で終わってしまったのです。
それから月日が過ぎ、だいぶ経った頃。上の子どもが小学生になるかならないかの時に、ふと思い出して、試してみたくなりました。イタズラ心もちょっとは入っていたと思います。
どのくらいの量を揚げたら良いのか検討がつかなかったので、とりあえず一掴みの春雨を熱した油に入れました。
…と!
数秒もしないうちに、モコモコ!ニョキニョキ!と春雨は白くうねりながら膨張をし始め、あっという間に鍋一杯に。
あ、マズいマズい!このままでは溢れてしまう!
と慌てながらも、子どもと共に驚きと興奮を味わいました。ドキドキしながら出来上がった白いモノを口に入れ、「美味しいね!」と顔を見合わせたのが、思い出されます。
子どもの方は、覚えているかは分かりませんけれどね〜。
[犬娘まろん と 長女ゆめ ゆめのほうれい線が深くなりました(苦笑)ちなみに、フタリは1歳差だったような気がします。まろんは若いなぁ…]
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