我が家には、現在5匹の猫がいます。
長女 ゆめ 8歳
三女 ちょこ 4歳
四女 むぎ 4歳 ちょこの半年程年下
五女 そら 1歳半
六女 ゆき 1歳半そらとは双子(六つ子のうちのふたり)
ちょこは「セルカークレックス」
他はみんな「アメリカンショートヘア」
です。
それと、
犬娘まろん 9歳 柴犬
現在は6娘に囲まれて生活しています。
…お気づきでしょうか。
長女の次に三女。
決して数え間違えた訳ではありません。
実は、いました。次女が。
[次女もこ]
「マンチカン」の。本来なら、6歳です。
手足が短くて、胴が長い、典型的なマンチカンの体型をしていました。
おまけに美人ならぬ美猫!(猫親バカながらw)
あの短い手足でちょこちょこ動き回る姿が愛らしくてとても可愛らしかったです。
F1カーがレース場で疾走している音を彷彿させるような
「ヴーーーーン」
という声を上げながら走り回る姿も微笑ましくて…
今ほど猫娘達の映像を撮り溜めていない時期だったので、残念ながら残っていませんが。
姉猫ゆめとは、とても仲良く暮らしていました。ゆめが姉…というより親のようにお尻を舐めてやったりグルーミングをしていたので、お互い見えない信頼関係のようなものがあったのかもしれません。
妹猫のちょこを迎えると、最初は抵抗?警戒?をしていましたが、すぐにゆめがもこにやっていたように、もこはちょこにグルーミングをするようになりました。姉猫に、年下猫のお世話の仕方を身をもって教わったのだと思います。
そして、むぎを迎えると。
ちょこはやはり姉猫に教わったようにむぎのお世話をするようになりました。なので、ちょことむぎは仲良しです。よく一緒にお尻をくっつけて寝ている姿を見かけます。
…が。
もことむぎはどうだったのでしょうか。
むぎは、「アメリカンショートヘア」という原種に近い種の、本来の力強さをよく表しているような性格で…
要するに。
「半野良」若しくは、わたしは「ギャング」と言っていますが、とにかく気が強い!そして警戒心も強く、中々人間家族にも懐きませんでした。
もことむぎは、お互いに距離を測っているのか、付かず離れずでいた気がします。
むぎを迎えて2〜3週間位たった頃でしょうか。もこの嘔吐の回数が増えているのに気づきました。
元々もこは上手に毛玉を吐くことができずに、よく胃液と一緒に吐いた跡を床に残していましたが、ある時期から、胃液しか出ていない痕跡が増えました。ご飯を食べる回数も量も段々減り。
そして、部屋の隅っこで丸まっている姿をよく見かけるようになりました。はじめはストレス症状かと思ったのですが、どうやらそれだけでもないらしい。
「具合が悪いのかな」
普段から猫娘たちのお世話をしている我が家のシュフ(『「シェフ」と呼べ』と良く言われますw)が、かかりつけの病院に連れて行くと、医師からは
「腎臓がほとんど機能していない」
と言われたそうです。
人間であれば、人工透析や移植手術を要するような状態。
猫の治療法は無い、と言われたようでした。
猫の腎臓病は多いそうですね。
薬は処方されましたが、症状の悪化を先延ばしにするだけで、改善や回復にはつながらない。日々弱っていくのを見守るしかない、とのこと。ただ、週1回通院して注射を打つと、その日とその翌日あたりは少し調子が良いようで、時折「ヴーーン」と走るものの、以前のような盛大な走りではなく、すぐ電池切れしたようにうずくまってしまっていました。しかし、最期のほうは、走ることもなく、自分の毛繕いすら出来ない様子でした。
猫は本来綺麗好きで、年がら年中自分の身体を舐め回っていますが、この時期のもこは、生ゴミのような異臭を放つ程の状態だったので、本人も辛かったと思います。(日に何度か濡れたタオルで身体中を拭いても、臭いが立つのを防ぐのは難儀でした。そして、身体を拭かれるのもしんどそうで、それよりも眠っていたいようでした。)
一日中怠そうに傾眠状態になり、11月の上旬、4歳の誕生日を迎えた数日後に、天国に旅立ったのです。
最初に病院を受診したのがゴールデンウィーク明け辺り。2歳半の頃から、約1年半。もこは頑張りました。
手足が短くて、歩く姿動く姿がとても愛らしいのですが、姉妹猫たちが軽々登れるキャットタワー代わりのステンレスラックやシンクに、もこだけが登ることが出来ませんでした。
まだ、もこに走る元気が残っていた時、猫達が追っかけっこをして遊んでいても、姉妹猫たちは高いところに逃げてしまい、もこだけが登れずに下に残っていることがありました。
後からやってきたむぎが軽々登っていくのを、羨ましそうに床上から眺めていた姿を見た時、
切なさと申し訳なさが綯い交ぜになった感情が込み上げてきました。
マンチカンは、人間に作られた種だと聞きました。
本来の猫の姿だったら、姉妹猫達と同じように自由に高いところを行き来出来ただろうに。そして、本来の猫だったら、もっと身体も丈夫だろうから、こんなにも早く旅立つこともなかったかもしれない。
これ以後我が家では、迎える猫はなるべく原種に近い猫種にしよう、ということにしています。
天国では、もこも軽々高いところに登って、他の猫達と楽しく遊んでいる、と信じています。
という訳で。