私が大学時代、吹奏楽部に在籍していた同級生から聞いた話です。
クラリネットを担当しているその同級生の下に、後輩ＡとＢが入部してきました。
２人とも女の子。クラリネットが吹けるどころか、音楽は学校の授業程度しかやってきていなかったそうです。謂わば、本当の初心者。
そして、ＡもＢもバイトに忙しく…
Ａは、月曜日から土曜日まで毎日部活に顔を出して、１０分だけマウスピースを吹き鳴らしてから、バイトに向かう生活。
Ｂは、土曜日の部活だけ３時間フルで参加するが、それ以外は部活には出ない、という生活。
2人とも、家では練習する時間も環境もなかったそうです。
Ａは、１週間のうち、トータルでも1時間しか練習していない。
Ｂは、週１日しか練習しないが、３時間も練習している。
半年後。
文化祭で、新人のどちらかだけ出演させることになりました。この時、２人の実力は歴然とした差があったそうです。
同級生に聞くと、選ばれたのは意外にも「Ａ」だった、とのこと。腰を据えてじっくり練習していた訳ではないのに。
毎日たった１０分の練習。僅かにそれだけであったとしても、コツコツ継続することにより実力がつく、というのを体感した、そして「彼女、結構上手いんだよ」と同級生が感嘆混じりに話してくれたのを覚えています。
継続は力なり。
それを聞いて以後、私も「時間が無い」と嘆くよりも、隙間時間を見つけてちょこちょこ、何かとするように心掛けるようにしています。出勤前にサーっとピアノに触れたり…
心掛けているだけで、いつも必ずできる、という訳ではないんですけれど、ね（苦笑）
そう言えば。
ちょっと前に、ピアノの師匠にこの同級生が話してくれた内容を話したことがあったのですが…
「少しづつでも毎日触れる、というのは上達する上で効果絶大ですよ。」
と、当然のように話をされました。
師匠が慧眼なのか、私が無知だったのか…私としたら、『目から鱗』だったのですが、ねえ。
[六女ゆき 毎日コツコツと掘り続けて、とうとうソファに穴を空けてしまいました(汗)。彼女ひとりの力ではないでしょうが…]
↓ポチッとしてくれると嬉しいです↓🎵
