猫と犬とピアノと、たまに本。

猫娘達と犬娘、そして音楽と本に囲まれて生活しています。

ささやかな幸せ

お題「ささやかな幸せ」

 

年を取ったせいか、大体の先行きが見えてきます。見えてきていると思っています。例えば、仕事の段取りや、選択肢。こうすれば、このくらいの期間でこれだけの業務ができるだろう…とか。結果を予測し、結果を獲りに行く習慣がつきました。

逆に、そういう先見や効率ばかり思い浮かんでしまい、先の結果が特に見当たらないようなモノや一定以上の結果が得られそうにないモノには触手が伸びなくなりました。

悪い例として。

単なる楽しみとしての趣味には手を出さなくなる、とか。若い頃は、将来の結果など特に考えず、単に自分が楽しむためだけにやってみるモノも結構あったのですが。RPGゲームが好きで、時間を忘れて夢中になったり。ロードバイクをやるという同僚に、休日を使って指南してもらったり。

いつしか、ゲーム三昧でも自分に残るものは無い、バイクをやってもプロになれる訳ではない。費やす時間が無駄に思えてしまうようになってしまいました。

大好きだった読書でさえも、読んで楽しかった、という読後感だけで終わってしまうことが、時間の無駄のような気がしてしまい、(もっと、やらなければならない事は山程あるはず)という焦燥感にかられ、読書の時間を削って、資格試験の勉強や仕事の下準備に当てていました。

これにプラスして必要不可欠な日々の日常生活を送る毎日。

そんな、ここ十数年でした。

 

そんな無駄を削ぎ落とした生活を続けると、心の栄養が得られず、殺伐としてしまう、と感じました。そして、新しい視点も、仕事と勉強と日々の生活からだけだと得られない。何だか、凝り固まった自分の偏見と先入観に囚われて、自縄自縛の思考に陥ってしまい…

このままだと、身体の老いと共に、心も老いていってしまう。それに、不可欠な事のみに占められた人生って、何だか虚しく、寂しいな。

 

…と、つくづく考えた結果。

夜寝るまでの僅かな時間位、好きな本を読んで、本の内容を頭の中で反芻しつつ眠りについてもいいよな、本の中の色々な人物の生き様や考えに触れて、思考を巡らせる。私の人生に、そのくらいの余裕を持ってもいいよな。

と、いう気になりました。

そんなに小難しいモノではなく、でも楽しめる本。それを少しだけ読んで眠りに就く。

まだ、ここ数週間の習慣ですが、結構その日の疲れを和らげられる程度には楽しめています。

 

今読んでいるのは、

坂木司さんの『和菓子のアン』シリーズ。

4巻目の『アンと幸福』が出版された、ということで、既刊の1〜3巻『和菓子のアン』『アンと青春』『アンと愛情』を読み直しています。

食べることが好きな、チャーミングな性格の杏子(きょうこ)ちゃん、通称「アンちゃん」が、働いているデパ地下の中の和菓子屋さんでの、和菓子を通じて同僚上司、お客さんなどとの関わりを描いた物語です。ちょっとミステリが入っているのかな。とはいえ、事件ものでは全くなく、和菓子の由来などを紐解くことによって登場人物との関わりを解いていくという、刑事モノがあまり得意ではない私でも楽しく読める小説です。

このシリーズもの。

最新刊が販売されているのに、なぜ既刊を読み直しているのかというと。

既刊は、いずれも文庫本で購入したのです。が、最新刊はハードカバー。値段が高いこともさることながら、大きさが合わない。本棚に並べるにしても、1冊だけ大きさが違うので、不恰好な揃いになってしまう。少し待てば文庫本も販売されるとは思うのですが、いつになることやら。それまでお預けというのも、なぁ。

と、悩んでいる次第です。

購入するにしてもしないにしても、3巻目を手に入れてから大分時間が経っており、内容も忘れているところがあるため、復習の意味も込めて読み直してみようか。

…という訳で、今就寝前のひと時に、既刊を読んでいます。

読んでいて、ほっこりするところもあれば、意味深なところもあって、先が気になります。ハードカバーでも良いから買ってしまおうか…ん〜でもなぁ。

心の中が、せめぎ合いで少々騒ついているものの。

 

私の、今の「ささやかな幸せ」は、寝る前の僅かな読書タイム。読んだ後の布団の温もりが、サイコーの幸せです。

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[長女ゆめ 「そんな趣味あったのね」とびっくり眼で驚かれている気がします(苦笑)]

 

↓↓娘達の動画です。↓↓

猫娘・犬娘 in アニマルハウス - YouTube

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